Feb 9, 2011

こちら、佐世保
2011.2.9
前略 みなさま
どうも、ご無沙汰しております。
最後の大学生活も終わり、社会人になる前の最後の休みを、まずは自動車学校合宿で消費しています、僕です。

佐世保を訪れたのは二度目ですが、じっくりと回るのは今回が初めてです。二輪免許を持っているため、合宿と言っても実車のみ。たっぷり時間がある中、佐世保回りが日課となっております。

現在こちらは牡蠣のシーズン、近くの公園では、毎土日祝に牡蠣食いスペースができ、人でごった返しています。そこで牡蠣を網焼きにして、たらふく食べた後、奥地へ散策。すると写真のおばさんと遭遇。手にはとんかち。

me「おばさん、なにしてるの??」
madame「牡蠣とっとると」
me「えっ!?」

牡蠣って、岩場に沢山張り付いている貝殻のことですか?辺り一面に牡蠣の殻らしきものがあったのは気付いていたけど、まさか身のある牡蠣だったとは!おばさんはその牡蠣をとんかちで叩いて、バケツ一杯採っていました。その牡蠣は今日の夕飯にするそうで、ポン酢とたっぷりのネギ、大根おろし、もみじおろしで食べるそうです。…間違いない!!!!!!想像するだけで生唾もの。

おばちゃんからも沢山とれたての生ガキをたらくふ頂き、生涯でこれほど牡蠣を食べたことはないっていうくらい牡蠣づくしの生活です。そういえば、ただ食いまくってたから、肝心の牡蠣を撮り忘れてるよね笑

海の幸が豊富な佐世保。地形も山がちでとても坂が多く、景色が本当に綺麗です。特に、おばちゃんに遭遇した長尾半島や九十九島は他の国のよう!こんな景色が日本にあったのか!とびっくりするくらい美しいです。見渡す限り、小さな島が混在しています。そのおかげで、海がまるで大きな川のように、水脈のようになっています。新たな九州を、体験しています。

さて、先程佐世保生活はたっぷり時間があると言いましたが、忙しい日々を送っているんです。というのも、三月に、なんと、私だけの個展、写真展をするからです。機会をいただき、初の試みをしています。苦悩の毎日で、こんなに悩むものとは。写真に主張を乗せる撮り方なんて今まで意識してしてこなかったから、新しい発見の日々です。勉強になっています。

でも、みなさん普段写真展なんて行かれますか?もし行ったら、なぜ行かれたのでしょうか?

今まで具体的な意図を持って写真を撮ってこなかった私。それじゃこれから生業にしてゆくには、やっていけない部分があります。そこで、カメラを通して伝えたい意図とかを一生懸命考えていました。が、ここ何ヶ月かは泥沼にはまっていたようです。もっと簡単に考えることにしました。

今回の写真展は私がカメラを持ち始めて4年目の集大成。今まで何万枚しか撮ってきていませんが、必ずあなたにとって「お気に入り」の写真が見つかる、楽しい写真たちを集めようと思います。

何か使命や伝えたい意思なんて、そんな難しいものは何一つ無い。シャッターを切る瞬間は感覚だけで、頭からっぽで迷い無く撮っている写真たち。そんな良くも悪くも「宮田峻伍」らしい写真をお届けします!

三月、お時間がございましたら、ぜひ湯布院にお越し下さい!

かしこ